北海道一人旅4日目。
いよいよデッドリフト大会の当日。
9月1日に大会出場を決めてから早2ヶ月が経った。今日のために北海道旅行を企画し体づくりもしてきた。
初めての大会は楽しみでもあるし不安と緊張もある。
再び札幌へ向かう。
4日目の流れはこんな感じ。
ニセコ 第二有島だちょう牧場
起床、朝風呂、チェックアウト
6時に起床する。昨晩の洗濯に時間がかかってしまって、睡眠時間が足りていない。デッドリフト大会当日なのに。
ホテルには大浴場があった。恒例の朝風呂に入る。
温泉ではないけど朝風呂は最高。目が覚める。
朝の気温は5度。寒さが心地いい。
集団で泊まっていたスポーツ倶楽部らしき人たちがいた。楽しそう。みんなで泊まればいいホテルと言える。
旅のお供のプリウス。イエロー系のボディが目立つ。
宿泊先の近くにダチョウ牧場がある。
2日目に乗馬、3日目にクマ牧場ときて、動物シリーズということでダチョウを見てみたい。迷う。行くチャンスは今日の朝しかない。
- 7:00 ホテル出発
- 8:00 ダチョウ牧場出発
- 10:00 会場着
とギリギリの行程になる。急いでダチョウ牧場に向かう。
ダチョウは思っているよりデカい
札幌方面に離れること約20分。大会当日に何やってんだ。
遠くからダチョウたちの姿が見えた。
ダチョウのエサを購入する。100円。
さっそく1羽が近づいてきた。初めて見るダチョウ。
こちらに関心を持ってグングン近づいてくる。
私の身長よりデカい。
カメラに集中していると、
レンズを突かれた!ダチョウの首が伸びる。
あまりの衝撃でレンズが破壊されたと思った。
レンズが白くなっていてひび割れたかと思いきやダチョウのヨダレだった。拭いたら取れた。
牧場は広い。Happy Bell。
ポニーがいた。ひたすら草を食べる。
放し飼いのダチョウたち。まじでデカい。なんだコイツら。
エサをくれるのが分かっているから人に近づいてくる。
直接手では上げられない。手前の木に置く。
置いてあるエサをポロポロとこぼす。食べるの下手。
エサの袋ごと奪い取られる。首の動きは俊敏で、エサを持っているこっちの手なんか噛みちぎられそうで恐い。
泥水をすするダチョウ。
アフリカ原産の走鳥類。地球最大の鳥であり、恐竜に最も近い生物。
体長は最大2.7メートル、体重は最大150キログラムにも達する。飛ぶことはできないが時速70キロメートルで走ることができ、地上で最も速い二足歩行動物。
メスは2日間隔で5~16個の卵を産み、卵は非常に大きく1個あたり約1.1~1.5kgにもなる。
寿命は野生で約40〜60年、飼育下で20年前後。
主に草食性だが、時に昆虫や小動物も食べる。長い首と脚、大きな目が特徴的で、砂漠や草原に適応している。
【デッドリフト大会】POWERTUBE FESTIVAL 2024
ニセコ 〜 札幌へ
いやー、とんでもないものを見てしまった。ダチョウ。
馬は一日中草を食べているし、クマ牧場のクマはおやつが欲しくてアピールし続けていて、ダチョウはアホ。動物たちは食料の確保にほとんどの時間とエネルギーを注いでいる。
人が食事をコントロールできる能力を身につけたことは、進化の過程で重要な要素。
なんてことを思いながらここから約2時間運転する。
10時過ぎに会場のカミニシヴィレッジに到着。なんとか間に合った。
キッチンカーが出店されている。観戦も無料となっている。盛り上がればいいな。
開会式 〜 観戦
パワーチューブの3人と、ゲストの方々。
11時から試技が始まる。ほかの選手たちの試技を見るのは楽しい。ギリギリの重量を目指す人、失敗する人、max更新をして歓喜する人さまざま。各選手にドラマがある。
力と筋力を競う競技で、3つの主要なリフト(スクワット、ベンチプレス、デッドリフト)で最大重量を持ち上げることを目指す。
純粋な筋力を測定することに焦点を当てており、筋力トレーニングやボディビルディングとは異なる特性を持っている。1960年代にスポーツとして確立される。
- 各選手は各リフトに対して3回の試技が与えられ、最も重い成功した試技の重量が記録される。
- 合計重量(スクワット、ベンチプレス、デッドリフトの最高重量の合計)で順位が決まる。
- 競技会は体重別に分かれており、男女別に行われる。
昼食、ウォーミングアップ
- ケバブ 700円
- ハラミ串 540円
をキッチンカーで購入。タンパク質を摂取する。ケバブはボリュームがあっておいしい。
缶コーヒー(ブラック)を飲んで集中を高めていく。
ウォーミングアップ
出場選手の半数以上がパワーリフティングの大会に初出場。しかしほとんどの選手が私の重量を軽々と上げていく。
それを見て思ったのが、
「場違いなところに来てしまったのではないか」
という焦り。デッドリフトを初めてまだ4ヶ月。時期尚早だったのではないか。私の試技の時間が迫ってきてソワソワする。
選手が集まるウォーミングアップ場へ。念入りに体を動かす。
max重量を狙うことに慣れていない。試技中にギックリ腰になる、という最悪の事態は避けたい。
1回目の試技
クラス別の選手たちが呼ばれ、いよいよ私の番になる。試技は各選手3回。
周りの人達に見られる事なんていつ以来だろう。
1回目は、以前に挙げたことがある重量を選択する。これを失敗すると記録なしになりかねない。
バーベルの前に立ち、体制を整え、試技を行う。
成功。
実況をしていた持田さんの
「軽々挙がりましたね。まさに“一生重力反抗期(パワーチューブの合言葉)”」
という言葉が聞こえてきた。
2、3回目の試技
初めての試技が終わった。めっちゃ楽しい!体が熱くなるのを感じた。
大会に出るってんな感じなのか。自分の限界に挑戦していくこと。初試技前に感じていた憂鬱さはきれいに吹き飛んで、2回目、3回目が楽しみになる。
2回目は以前に挙げたことがあるmaxと同じ重量を狙う。これも成功した。一人で挙げた時よりも軽く感じた。大会に出場することにより、自分の最大限の力が出せている気がした。
3回目はさらに10kgを挙げることが出来た。max重量をさらに更新する。
結果、すべての試技に成功することが出来た。
ウッシー
主催者のウッシーさんも参加する。
パワーリフティングノーギア66kg級日本チャンピオン。
トータル&デッドリフト日本記録保持者。
公式記録(ノーギア) トータル712.5kg(日本記録)
スクワット : 240kg
ベンチプレス : 172.5kg
デッドリフト : 300kg (日本記録)
参照 / IRONMAN(アイアンマン) 11月号
会場はこの日いちばんの盛り上がり。
300kgを挙げる瞬間を観れて感激。
大会を終えて
試技において成功するかしないかは問題じゃない。
結果3回の試技に成功することはできたけど、逆にいうと未だ自身のmax挑戦をしていないとも言える。
その時点のmax更新を目指していくことに意味があるんだと実感した。
それにしても初大会は楽しかった。頭を空っぽにしてバーベルに対峙して挑む瞬間は、大人になってからなかなか無い。貴重な経験。
出場して良かった。
さっぽろ羊ヶ丘展望台
札幌の夜景を見てみたい
今日は札幌に宿泊するけど、夜景を見れるタイミングは最後になる。
夜ご飯はジンギスカンの食べ放題を20時半に前日予約している。まだ時間はある。
会場を後にして展望台に向かう。
北海道農業試験場の一角に、1959年(昭和34年)に開設された展望台。
「クラーク博士像」や雪まつり資料館、売店などがある。オーストリア館裏の芝生広場には約1000株のラベンダー畑がある。
夏には牧草地で草を食べる羊が見られることも。
外はあいにくの雨。
写真はかなり明るくしている。見た目ではほぼ真っ暗。クラークさんだけが照らされている。
目の前は草原で夜景が見えない。
雨で曇り空が多いこともあったけど。
見たいのはこっちだった
後日に気づく。札幌の夜景スポットは他にもある。
藻岩山の標高は531m。展望台のある山頂駅へは、約15分間隔で運行のロープウェイとミニケーブルカーでアクセスできる。
ここから見える札幌の夜景は、3回連続で「日本新最大夜景」に選ばれる。
山頂展望台には「幸せの鐘」がある。
ラ・ジェント・ステイ札幌大通
2回目の札幌宿泊
初日に泊まった「ONSEN RYOKAN 由縁 札幌」はいいホテルだった。
温泉が入れるホテルを前日予約していた。
雰囲気のある浴場。温泉も良かった。
長旅とデッドリフトで疲れた体を癒す。
日本シリーズ 第6戦を観戦する
温泉から上がって、まだ夜ご飯まで時間がある。
なんとなくテレビをつけると「ソフトバンクホークス vs DeNAベイスターズ」が放送中だった。野球好きとしては毎年日本シリーズは見るけど今年は見れていない。
ここまでDeNAの3勝2敗。今日勝てば優勝する。
4回の裏から見始めて、DeNAがリードしている。圧倒的な戦力で勝ち進んできたソフトバンクの選手たちの暗い表情が印象的だった。
5回表にDeNA濱口の気迫のこもった投球があり、5回裏のDeNAの攻撃。
一挙7点の猛攻!この時点で11対2になる。DeNAの勢いが勝る。
生ラムジンギスカン 羊心棒
8時半に予約していたジンギスカン屋に向かう。今日は食べ放題。昼から何も食べないようにしていて腹ペコ。
ジンギスカン食べ放題で3,278円は安い。
でも気になっていたのが、前日予約のメールに来店人数が”2人”になっていたこと。
電話で確認すると「お席2人分なんで人数分で料金かかりますね」とそっけない対応。行くか迷うけど、店で交渉すれば一人前でなんとかなるだろと思う。
食べ放題を予約
食べ放題の店舗のイメージが全然違った。牛角とか焼肉きんぐを想像してた。
カウンター2席と、座席が3組のこじんまりした作り。
店内に入ってみるとカウンターに20代の女性がひとり。
私が隣に座る。気まずい。店内に客が2人しかいない。あと40代の店長(電話対応してたっぽい)と、20代の店員の計4人。
お互いの動きが目に入る。
2回目のジンギスカン
ドリンク一杯は必須なので、ウーロン茶を注文する。ライスは断った。
「食べ放題となります」と最初に置かれた皿にこんもりと盛られたラム肉。
“食べきれないかも”
無心でラム肉を食す。
隣のお姉さんの食べる様や、トイレで咳き込む店長の鼻をすする音、お姉さんが注文した内容(ライスが売り切れで断られる、コーラが特大ジョッキ)など気にしない。
一心不乱にラム肉に向き合う。
お会計
追加注文はせず一皿だけで終わった。
なんとか残さず食べ切った。最後はラム肉の脂をカットしながらだった。味変の塩と、野菜が助かった。
焼肉とは違って、ラム肉の一択はキツい。
ということでお会計。店内に入った時には予感していた。2人前となります。
6,941円の高い勉強代になりました。
札幌 探索
45分で食事を終え、札幌最後の夜を散歩する。
東京に住んでいる私ですら札幌はデカいと感じる。
北海道のポテンシャルは半端ない。
コンビニで買ったビール500ml 2本をホテルで飲む。北海道旅で唯一の飲酒。
1日の支出一覧
計39,280円
- レンタカー(1日あたり) 6,600円
- 朝食&コーヒー(ローソン) 632円
- ダチョウのエサ代 100円
- 軽食(ローソン) 652円
- デッドリフト大会 参加費 8,000円
- 昼食代(キッチンカー) &コーヒー 1,380円
- 駐車場代(さっぽろ羊ヶ丘展望台) 600円
- 生ラムジンギスカン 羊心棒 6,941円
- ビール2本(ファミリーマート) 584円
- ラ・ジェント・ステイ札幌大通 11,991円
- ホテル駐車場 1,800円