9月1日にデッドリフト大会の出場を決めたと同時に、航空券往復チケットを予約した。
何泊旅行にするか迷う。北海道の場所についてほとんど知らない。もしかしたら北海道に行くことはもう無いかもしれない。
北海道をよく知らないだけに余裕を持って5泊6日とした。結果、大正解だった。
まだまだ行きたいところがありすぎる。
最終日、日の出を見ることと、札幌から近いモエレ沼公園の2プラン。14時には新千歳空港から出発する。またも詰め込みすぎた。
でも2ヵ所ともに最高の思い出になった。
北海道一人旅の最終日はこんな感じ。
望朝橋からの日の出
起床 〜 出発 〜 待機
11月5日の日の出時間は6時15分。逆算して5時15分に起床する。
ホテルから望朝橋まで約15分。
余裕を持って日の出の30分前に待機することにする。
到着。まだ辺りは真っ暗。しばらくプリウスで待機。
夜明け前の気温は2度。寒い。
6時15分になる。
そろそろ日の出になってもいいが、山間という事もありなかなか出てこない。
アウター、スウェット、Tシャツの装備はキツい。
iPhoneで動画も撮る。
日の出の瞬間
6時15分が過ぎて20分ほどが経過しているだろうか。
今か今かと待っている間、寒さを感じなくなっていた。
周囲には何も存在しない。静けさと、小鳥のさえずりが聞こえてくるだけだった。
北海道の大地と一体となっている不思議な感覚になった。
照らされる小樽
近くに毛無山展望台というところがある。せっかくなので寄ってみる。
遠くに小樽の街並みが見える。
一瞬の雲の切れ間から、小樽だけが照らされていた。
角度的に展望台から日の出は見えない。
昨晩、ホテルの従業員の方に望朝橋について聞いていて良かった。
札幌 〜 モエレ沼公園へ
レンタカーを4日間で借りていて、今日の8時30分に返却しなければならない。
ホテルを7時30分に出ないと間に合わない。急いで支度をする。
朝風呂、チェックアウト
とはいえ体が冷え切っていて朝風呂に入りたい。これだけは外せない。
温泉最高。
朝里川温泉を後にする。
昔ながらのいいホテルでした。
レンタカーを返却する
札幌まで車で約40分。返却時間まで急ぐ。
8時30分の返却時間にギリギリ間に合った。
給油して返却。
- リッター171円 x 27.22L =4,655円
総運転距離 580.2km。
1日100km以上を走っていた計算。道央だけにまとめていたにも関わらず、思ったよりも走っていた。
日の出に照らされるプリウス。ずっと快適だった。名車です。
モエレ沼公園
札幌市内からバスで約50分
北海道に来てはじめての電車に乗り、バスでモエレ沼公園に向かう。
最寄りのバス停から公園まで徒歩20分かかる。アクセス悪。
公園での滞在時間は約1時間しかない。急げ。
レンタサイクル
公園の入り口付近にある。2時間で200円。
公園での移動時間を短縮できる。
営業期間が2日前に終了していた。まじか。お店の人5人くらいいるけどなー。
結局歩いて公園を周ることになった。
公式ホームページを参照しながら各施設を紹介していく。
モエレ沼公園を歩き尽くす
札幌市の市街地を、公園や緑地の帯で包み込もうという「環状グリーンベルト構想」における拠点公園として計画された札幌市の総合公園。造成工事費、250億円。
1982(昭和57)年に着工し、2005(平成17)年に グランドオープン。
彫刻家イサム・ノグチが手がけ、「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプトのもとに造成が進められた。
春にはサクラが咲き、夏には水遊び場や噴水などの施設がオープン、秋には紅葉、冬は一面の雪景色の中でクロスカントリースキーやソリ遊びが楽しめるなど、四季折々の魅力を持った公園。
ガラスのピラミッド GLASS PYRAMID “HIDAMARI”
” 自然と一体になれる、美しいガラスの建築物 “
公園の文化活動の拠点となる施設で、公園を象徴するモニュメント。
ガラスで構成されたアトリウムは、一辺が51.2mの三角面と四角錐、立方体が組み合わされた複雑な形態をしている。
高さ32.3m、延床面積5328m
モエレ山 Mt. MOERE
” 公園全体を見渡せるランドマーク “
モエレ沼公園最大の造形物であるモエレ山。札幌市東区唯一の山であり、地域のランドマークにもなっている。高さ52m(標高62.4m)。
不燃ゴミと建設残土を積み上げ造成された人工の山で、登り口は3方向5ルートある。
山頂部分は札幌市内全体を見渡せる展望台となっていて、その幅はイサム・ノグチの生誕100年にあたる完成年にちなんで2004cm。
写真にすると小高い丘くらいにしか見えないんだけど、めっちゃデカい。
上り坂も急勾配。息を切らせながら登る。
山頂に到着。
登ってきた道。
モエレ沼が見える。奥には札幌市内が。
公園施設内には、野球場、テニスコート、陸上競技場がある。
360度見渡すことができる景色は圧巻。写真で伝わり切らないのが惜しい。
ぜひ山頂まで登ってほしい。完全と登山をするものだと心得ること。
登ってきた道とは逆側には階段があった。
プレイマウンテン PLAY MOUNTAIN
” 「大地を彫刻する」ノグチの原点となった遊び山 “
石段は99段。瀬戸内海に浮かぶ犬島から運んできた花崗岩が積み上げられてる。
高さ30m x 幅340m(南北方向)
その斜面はギザのピラミッドなど古代の遺跡を連想させ、公園の重要なフォルムの一つとなっている。
ミュージックシェル MUSIC SHELL
” プレイマウンテンを「音楽の場」に変える舞台 “
プレイマウンテンの正面に位置された、コンサートや舞踊などのパフォーマンスの舞台。観客は石段に腰を掛けて舞台を楽しむことができる。
プレイグラウンドに音楽の場を組み込むことを言及していたノグチの言葉を受け、遺された遊具のスケッチ、模型をもとに造成された。
テトラマウンド TETRA MOUND
” 銀色に輝く空と大地をつなぐモニュメント “
直径2mのステンレスの円柱を三角に組み上げ、真下に芝生の円いマウンドを盛り上げたモニュメント。
高さ13m x 幅65m x 奥行き56.2m
巨大な円柱の表面は特殊な磨き方をしており、光線を浴びると輝きが多彩に変化する。
公園はめちゃめちゃ広い。
行きたい方角の先に、プレイマウンテンがそびえ立つ。
またしても山を登ってしまう。この山の傾斜もキツい。
さっき見た施設が見える。景観がやはり良い。
登って正解だったと感じる。
サクラの森 FOREST OF CHERRY TREES
” 桜に囲まれた、子どもたちの冒険場 “
「大人の世界ではなく、背丈90cmの人間が走り回る世界です。僕が創造したものを子どもに発見してもらいたい。原始、人がそうしたように子どもにも直接向き合ってもらいたいのです。」
―イサム・ノグチ(1988)
約1,600本のサクラが植樹されているサクラの森。敷地面積134,000㎡。
その中に、隠されるように7つの遊具エリアがある。設置している126基の遊具はすべてイサム・ノグチがデザインしたもの。
AからGの遊具エリアを周る。2024年11月現在、改修工事が行われている。
ここから写真がひたすら続くけどご容赦願いたい。
平日の午前中ということもあるのか人はほとんどいない。
感想
モエレ沼公園には驚いた。とんでもないものが造られている。
公園のデカさ、各施設の設計。北海道に来たら一度は訪れるべき。おすすめ。
デメリットをいくつか上げる。
- 最寄りのバス停から遠い(直行便を作るべき)
- 無料(入園料をとる価値がある)
- ネーミングが惜しい(今回訪れた場所だけでも、地獄谷、地球岬、五色温泉、小樽芸術村などうまいネーミングが多数)
とあるけれど、北海道の懐の広さを感じされる施設であることは間違いない。大勢の人に体感されることを願う。
イサム・ノグチ
20世紀を代表する彫刻家のひとり
1904年、ロサンゼルスに生まれる。父は詩人の野口米次郎で、母は教師で編集者のレオニー・ギルモア。
幼少期を日本で過ごし、13歳の時にアメリカに戻る。
20代で彫刻家コンスタンティン・ブランクーシと出会い、そのヴィジョンに決定的な影響を受け、自然と通底する抽象のフォルムが生み出す世界を生涯を掛けて追い求めた。
モニュメント、庭や公園などの環境設計、家具や照明のインテリアから、舞台美術までの幅広い活動を行った。
「大地の彫刻」誕生へのあゆみ
1988年3月にノグチは初めて札幌を訪れる。
不燃ゴミの埋め立て地として利用されてたモエレ沼の内陸部に大地に立ち、「人間が傷つけた土地をアートで再生する。それは僕の仕事です」と言い、モエレ沼公園の計画に参加することを希望した。
「公園全体がひとつの彫刻作品」という考え方を提示し、周辺の環境や景観との調和をはかりながら、ダイナミックな地形造成を行うというマスタープランが形づくられていった。
しかし、モエレ沼を初めて訪れてから9ヵ月後、ノグチは心不全のため84歳の生涯を閉じた。
札幌市では、マスタープランが完成済みであることと、詳細の指示を受けていたイサム・ノグチ財団の監修と活動を支援してきた人々の協力を得られることになったことから、公園造成を継続することに決定。
ノグチが設計に参画した1988年から17年後の2005年、モエレ沼公園はグランドオープン。札幌市の最重要テーマである「環境と文化」を見事に具現化したモデルケースとなっている。
新千歳 〜 羽田
モエレ公園は半日いても楽しめる。
公園に行く、のテンションでは面を食らうことになるから運動靴が必須。
新千歳空港までバスで向かう。
豚丼 l ドライブインいとう
新千歳空港のフードコートで昼食。
- 肉盛り炙りチーズ豚丼 2,090円
美味しい!
帰京
14時5分の便で出発。羽田空港まで約1時間半。
羽田到着。
北海道一人旅、終了です。あっという間でした。
1日の支出一覧
計21,940円
- 朝食(ローソン) 407円
- ガソリン代 4,604円
- 交通費 →モエレ沼公園 450円
- 交通費 →新千歳空港 1,510円
- 豚丼 2,090円
- お土産(新千歳空港) 1,684円
- 航空券 片道 11,195円