あっという間に法人の2期目が終わった。
ここから法人税と消費税の支払いが待っている。フリーランスとしては10年以上の経験になるけど、法人としての決算には全然分からないことだらけ。
後々見返すことも含めて、私自身のために決算書を公開していく。
具体的な数字を出しいくから、
- フリーランスの財務について
- 決算書のポイント
を知ることができる。読者の参考になれば嬉しい。
決算書公開
金額は見やすいように千の値までにしている。
貸借対照表(B/S)令和5年/1期目
令和6年 2期目 <純資産> 860,000 | 【流動資産】2,815,000 現金預金 2,722,000 売掛金 45,000 立替金 48,000 【固定資産】5,942,000 土地 3,500,000 建物 2,216,000 備品 226,000 ーーーーーーーーーー <資産>8,757,000 | 【流動負債】4,321,000 役員借入金 3,940,000 法人税、消費税 148,000 ほか 233,000 【固定負債】3,576,000 長期借入金(銀行) 3,576,000 ーーーーーーーーーー <負債>7,897,000 |
令和5年 1期目 <純資産> ▲1,719,000 | 【流動資産】1,150,000 現金預金 820,000 売掛金 330,000 【固定資産】6,459,000 土地 3,500,000 建物 2,515,000 備品 444,000 ーーーーーーーーーー <資産>8,105,000 | 【流動負債】5,324,000 役員借入金(社長) 3,940,000 未払金 1,298,000 未払法人税等 58,000 預り金 28,000 【固定負債】4,500,000 長期借入金(銀行) 4,500,000 ーーーーーーーーーー <負債>9,824,000 |
損益計算書(P/L)
1期目 | 2期目 | |
売上高 | 3,670,000 | 9,292,000 |
販管費 | 【販管費】2,498,000 役員報酬 2,250,000 減価償却費 576,000 販売手数料 0 交際費 43,000 通信費 94,000 消耗品費 374,000 租税公課 165,000 保険料 57,000 研究開発費 34,000 法定福利費 264,000 外注費 22,000 支払手数料 804,000 賃借料 23,000 地代家賃 297,000 水道光熱費 91,000 会議費 173,000 諸会費 19,000 旅費交通費 339,000 新聞図書費 47,000 管理費 23,000 車両費 0 | 【販管費】2,498,000 役員報酬 2,250,000 減価償却費 516,000 販売手数料 113,000 交際費 112,000 通信費 198,000 消耗品費 672,000 租税公課 163,000 保険料 302 研究開発費 106,000 法定福利費 428,000 支払報酬 240,000 支払手数料 116,000 賃借料 82,000 地代家賃 990,000 水道光熱費 49,000 会議費 191,000 諸会費 3,600 旅費交通費 139,000 新聞図書費 55,000 リース料 27,000 車両費 43,000 |
営業利益 又は 営業損失 | 【営業外収益】656,000 雑収入 656,000 【営業外費用】14,000 支払利息 14,000 【法人税等】64,000 | 【営業外収益】656,000 雑収入 656,000 【営業外費用】511,000 支払利息 16,000 繰延資産償却 495,000 【法人税等】64,000 |
【欠損金控除額】2,644,000 | ||
【当期純利益】▲2,719,000 | 【当期純利益】2,579,000 | |
【当期末残高】▲1,719,000 | 【当期末残高】860,000 |
決算書のポイント
この記事を執筆するにあたり、中小企業の財務チャンネルさんを参考にさせてもらった。
森尾さんの話は分かりやすく更新頻度も高い。
「お金の動き」を読む
決算書が読めるとは、半年後の預金残高が読めること
具体的なアクションとしては、
- 過去1年間の現預金の増減額を確認
- PLの当期利益+減価償却費の合計を確認
- 二期間のBSを比較する
資産が増える=資産を買った=お金が減る
資産が減る=資産を売った=お金が増える - 利益と現金のズレを確認
- 半年後の預金残高を予測する
(利益+減価償却費)は?
増える資産・減る資産は?
増える負債・減る負債は?
となる。
財務分析とは預金を増やす手を考えること。
決算書で1番重要な利益 = “BSの利益剰余金”
「儲け続ける力」が大切。
この安定力が収益性を判断する時に重要。
利益剰余金 = PLの当期利益の合計金額(法人設立日〜BS作成日)
私はフリーランス歴13年目で法人を設立して3期目となるが、利益剰余金を重視していきたいと改めて思った。銀行に好まれる決算書を意識して、不動産事業の融資に繋げていきたい。
銀行を意識した決算書
銀行からの融資を受ける場合、3期分の決算書を求められることが多い。銀行がいう決算書とは、
- 決算報告書
- 法人税別表
- 減価償却明細書
- 勘定科目内訳明細書
となる。銀行員はお金を貸すのが仕事であり営業マンであると言える。彼らは過去3期分の主要な勘定科目の推移を見ながら貸す理由を探している。
最もシンプルな決算書分析は、
経営が好調なら現預金が増えていく
経営が不調だから現預金が減っていく
決算対策は、「期末の現預金をいくらにするか?」が重要。現預金は決算書の中で最もウソがつきにくい勘定科目であり、会社の経営状況を最も表す指標となる。
3期目に向けた方針
融資を受けたい
なぜ法人を作って、決算書の分析を私はしているのか?個人事業主としてひとりで確定申告をして細々と事業をやっていたら、こんなことはしなくてもいい。
それは不動産事業で資産を拡大していきたいから。それに、物件を購入してリフォームをし、実際に入居してもらい賃料をいただくという不動産の仕事にやりがいを感じているから。
そのためには、会社として安定した経営と融資が必要となる。
一行の信用金庫から受けた100万円の融資はすでに返済を終えた。返済したという実績は残すことができたので、年末にかけてさらなる融資提案に持っていきたい。預金を厚くして資金繰りを安定させたい。
それプラス、区の補助がある融資制度もあるから検討していきたい。
何はともあれ本業
2024年は本当に変わり目になる年だった。
大型案件が入ってきて思わぬ形で売り上げが上がったし、36歳にして本格的にトレーニングを始めたし、何よりブログの週3投稿を始めることになった。
結果を出していくのはこれからだし、その過程を楽しんでいるとも言える。やることがありすぎて時間がなさすぎる。
本業を第一に売上を求めていきたい。
” 売上はすべてを癒す “。