月水金の週3投稿を続けてきてブログ歴4ヵ月になる。
これまでSNSをやってこなかったし、このように定期的に文章を執筆する機会もなかった。いきなり週3投稿を設定したのはハードルが高かった気もしているけど継続している。
執筆する日だけじゃなくてほぼ毎日ブログについて考えている。
そこでブログ執筆のサポートとして、私はNotion AIを活用している。
執筆を始める前の段階として、①思いつきメモ、②掘り下げ、③構成の3段階に時間を割く。これが出来れば執筆の迷子になる事はない。
私はAIによる文章作成はしていない。すべて私が書いている。②掘り下げの段階でNotion AIを使ってブログ内容を充実させていきたいのが狙い。
- AIを使った執筆の流れ
- AIの力を力を引き出すフレーズ
を紹介していく。
Notion AIだけじゃなく、ChatGPTなど今後も使える活用法となる。またブログだけじゃなく、ビジネスにおけるアイデア出しや資料作成、ちょっとした調べ物にも応用していけるはず。
ブログ歴4ヵ月の執筆の流れ
執筆前の準備(ブログ執筆の8割が決まる)
私は投稿日の午前中にブログ執筆をすることが多い。そのための準備を前日に終わらせておくと、頭がスッキリしてスムーズに執筆に取り掛かることができる。
①思いつきメモ(15分)
そもそも何を書きたいのか、頭の中にあるものを全て書き出す。英語でブレインダンプ(Brain Dump)と言うらしい。
書き出す内容と順番は何でもいい。とにかくハードルを低くしてあげる。ノートの見開き1ページを使う、メモ帳、単語カード、など好きなもので大丈夫。
私はNotionの番号付きリストで書き出す。いま何個書き出したのかが数字で分かるのが好み。
②掘り下げ(15分)
ここでAIを活用する。自分専用の秘書を雇っているイメージ。
- 思考の拡張 : 人間が思いつかなかった視点や関連トピックを提案
- 客観的な視点 : 自分の思考の偏りに気づくきっかけになる
- 情報の保管補完 : 不足している情報や説明を補うアイデアを得られる
といったメリットがある。ただし時間を設けることが重要。AIでの掘り下げはサポートとして使う。
③構成案(15分〜30分)
いきなり「文章書いてね。はいどうぞ」と言われても書けない。毎記事2,000〜4,000字のブログは小論文を提出している感じ。
視覚的であることで頭の整理に向いているので、私は好んでマインドマップで構成案を作成している。
Larkというビジネスツールのマインドマップを使っている。Notionの中にマインドマップを組み込めるのは唯一で、Notionだけで①②③を完結することができる。
執筆の際は、ウルトラワイドモニターの3分割が便利。
Notion AIとは?
Notionに統合された人工知能アシスタントで、文章作成やアイデア整理を支援する強力なツール。無料プランを含むNotionの各プランのアドオンとして、メンバー1人あたり月額$10。
他のAIツールとの差別化ポイントは、
- 統合された作業環境:ノートテイキング、タスク管理、データベース機能と直接連携できる
- コンテキスト理解:ページ内の既存コンテンツを理解した上で提案や編集が可能
- データベース活用:データベース内の情報を基にした分析や提案ができる
- 柔軟なフォーマット対応:表、リスト、トグル、カラムなど、Notionの豊富な表現形式に対応
となる。
私はブログを始めて1ヵ月が経ったころ、9月30日に契約した。
年額プラン 17,820円 / 月あたり1,485円
月水金の週3投稿で年間150記事の投稿となると、1記事あたり120円で秘書が雇える計算で元は取れると判断した。
Notion AIの実際の活用例6選
②の例として、明後日に投稿予定の「ナンガのダウンジャケット」についてNotion AIで掘り下げていく。使っているフレーズは他でも応用可能。
①の思いつきメモをNotionで終わらせている段階で、 Notion AIに以下のフレーズを投げかけていく。
“私は◯◯についてブログ執筆をします。構成案を考えて。”
私が書き連ねた①に対して構成案を出力させる。
思いつきメモとはいえ、私がある程度まとまりがある内容で書いていたから、そのまま使えそうなレベルで出力されてきた。
記事構成案
1、はじめに
- 寒がりの悩みと冬の憂鬱さについて共感を引き出す
- 最強のダウンを探す決意と投資としての考え方
2、NANGA WHITE LABELを選んだ理由
- ダウンジャケット市場での位置づけ
- 主要競合製品との比較(アークテリクス、ノースフェイス、水沢ダウン)
- 価格と長期使用の観点からのコストパフォーマンス
3、実際の使用感
- メリット(暖かさ、ふかふか感、体温調整機能)
- デメリット(外生地の耐久性、ベルクロの問題)
- 実際の着用シーン(通勤、自転車など)
4、メンテナンス方法
- 自宅での洗濯方法と頻度
- 乾燥機の使用とふかふか感の維持
- 首周りなど汚れやすい部分のケア
5、総評
- 「最高の布団」という感覚の価値
- 10年使用を見据えた投資としての妥当性
- 実用性重視の冬のアウターとしての完成度
6、まとめ
- 寒がりのための最強の味方としての評価
- 妥協しない選択の重要性
- 読者へのアドバイス
“6つの帽子思考法で意見を出してください。”
Notion AIが出力したものに対して、 Notion AI自体に分析させる。
6つの帽子思考法とは、エドワード・デボノが提唱した思考法で、異なる視点から物事を分析・検討するためのフレームワーク。各色の帽子が特定の思考モードを表している。
6つの帽子思考法による分析
白い帽子(事実・データ)
- NANGAは日本の老舗ダウンメーカー
- 99,000円という価格帯
- 3シーズン(12月〜2月)の着用が可能
- 自宅で洗濯可能で、メンテナンスが容易
赤い帽子(直感・感情)
- 「布団の中にいる」ような心地よさ
- 高価格への不安と期待
- 最高級品を選んだ満足感
- 寒さからの解放による安心感
黒い帽子(批判・懸念)
- 外生地の耐久性への不安
- 高価格の投資リスク
- アウトドア用途での限界
- ベルクロの劣化問題
黄色い帽子(メリット・期待)
- 長期使用による投資効果
- 最高レベルの保温性能
- versatileな着用シーン
- 高いブランド価値
緑の帽子(創造・代替案)
- レイヤリングシステムの検討
- 複数の薄手ダウンの組み合わせ
- 他ブランドとのコラボレーション期待
- 新しい着こなし方の発見
青い帽子(プロセス・まとめ)
- 投資対効果は長期的に見て妥当
- 実用性と快適性のバランスが良好
- 耐久性の課題は適切なケアで対応可能
- 総合的に見て最適な選択と判断
“SCAMPER法で改善案を出して。”
さらなる改善案を求めていく。
SCAMPER法は、アイデア発想や問題解決のための創造的思考法。既存の製品やサービスを改善・革新するために使用される7つの観点からなる。
SCAMPER法による記事構成の改善案
代替(Substitute)
- 「はじめに」を、読者の冬の困りごとアンケート結果から始める
- 競合製品比較を、実際の着用テスト結果で置き換える
- 通常の製品レビューを、一日の着用ダイアリー形式に変更
統合(Combine)
- メンテナンス方法と使用感を統合し、「長期使用のための完全ガイド」として展開
- 他のウェアとのレイヤリング提案を追加し、着こなしガイドを強化
- 温度帯別の着用シーンと体感温度データを組み合わせる
適応(Adapt)
- ビジネスシーンでの着用ポイントを追加
- 都会生活者向けの使用シーンにフォーカス
- 季節の変わり目での活用方法を詳述
修正・拡大(Modify/Magnify)
- メリット・デメリットの各項目を、5段階評価で詳細化
- 10年使用を想定したコスト計算の詳細な分析を追加
- 写真やイラストを増やし、視覚的な説明を強化
多用途(Put to Other Uses)
- 旅行時の活用方法(圧縮パックでの持ち運びなど)を追加
- 防災グッズとしての使用可能性を検討
- 室内での着用シーン(在宅勤務時など)を提案
削除(Eliminate)
- 競合製品の詳細比較を簡略化し、NANGAの特徴に焦点を当てる
- 技術的な説明を減らし、実用的な情報を優先
- 価格の詳細説明を省き、投資価値の観点を強調
再配置(Rearrange)
- 最も印象的な使用体験を冒頭に移動
- 季節順での使用レポートに再構成
- 読者の関心が高い保温性能の説明を前半に配置
“A to Zで思考して。”
ブログ内容で、他にいい内容があるかアイデアの広がりを探す。
A to Z思考法は、アルファベットの各文字を使って特定のトピックや課題について幅広い視点から体系的に考えを整理する方法。
メリットは、
- 包括的な視点の獲得:26文字すべてを埋めることで、見落としがちな観点も含めて検討できる
- 創造性の向上:文字に合わせて考えることで、通常では思いつかないアイデアが生まれる
- 構造化された思考:アルファベット順に整理することで、論理的な思考が促進される
ダウンジャケットのAtoZ
- A – Authentic(本物志向): 品質とブランドの信頼性を重視する選択
- B – Breathability(通気性): 快適な着用感のための重要な要素
- C – Comfort(快適性): 着心地の良さと動きやすさのバランス
- D – Down Fill Power(ダウン充填率): 保温性を決定する重要な指標
- E – Eco-friendly(環境配慮): サステナブルな製品選択の視点
- F – Functionality(機能性): 実用的な機能の総合評価
- G – Gore-Tex(防水性): 雨や雪への対応能力
- H – Heat Retention(保温性): 体温を逃がさない性能
- I – Investment(投資): 長期使用を見据えた価値判断
- J – Japanese Quality(日本品質): 国内ブランドの製品特性
- K – Knowledge(知識): 製品選択に必要な情報収集
- L – Layering(レイヤリング): 効果的な重ね着の方法
- M – Maintenance(メンテナンス): 適切なケアと長持ちの秘訣
- N – NANGA(ブランド特性): 日本を代表するダウンメーカーの特徴
- O – Outdoor Use(アウトドア使用): 屋外活動での実用性
- P – Price Range(価格帯): コストパフォーマンスの考察
- Q – Quality Check(品質確認): 購入前の重要チェックポイント
- R – Repair(修理): 破損時の対処方法
- S – Storage(収納): オフシーズンの保管方法
- T – Temperature Control(温度管理): 体温調節機能の活用
- U – Urban Use(都市使用): 日常生活での活用シーン
- V – Versatility(汎用性): 様々な場面での使用可能性
- W – Weight(重量): 携帯性と保温性のバランス
- X – X-factor(独自性): 製品の特別な魅力や特徴
- Y – Yearly Care(年間管理): 季節ごとのケアポイント
- Z – Zipper Quality(ジッパー品質): 細部にわたる品質チェック
“◯◯と一緒に検索されるSEO対策に有効なワードを30出力して。”
ブログタイトルや、見出しに使えるワードを検索していく。合わせて読者ニーズの検索にもなる。
製品関連
- ナンガ オーロラ ダウン
- ナンガ タキビ ダウン
- ナンガ シュラフ
- ナンガ ホワイトレーベル
- 日本製 ダウンジャケット
用途・機能
- アウトドア ダウン
- 登山用 ダウンジャケット
- 防水 ダウンジャケット
- 軽量 ダウンジャケット
- 真冬用 ダウンジャケット
性別・着用
- メンズ ダウンジャケット
- レディース ダウンジャケット
- ダウンジャケット サイズ感
- ダウンジャケット 着こなし
- ダウンジャケット コーデ
品質・性能
- ダウン フィル パワー
- 高級 ダウンジャケット
- ダウンジャケット 暖かさ
- ダウン 素材 比較
- 撥水 ダウンジャケット
メンテナンス
- ダウンジャケット 洗濯方法
- ダウンジャケット 収納
- ダウンジャケット 手入れ
- ダウン メンテナンス
- ダウン クリーニング
購入検討
- ダウンジャケット 選び方
- ダウン 価格 比較
- アウトドアブランド 比較
- 防寒着 おすすめ
- 冬服 人気ランキング
“上記の構成案で、ブログタイトルを30出力して。(SEO対策に有効なワードを3つ含む)(バリエーション多く)”
ここまで来ればブログの内容についてのアイデア出しと思考整理は出来てきている。
- 「防寒対策の決定版:NANGAダウンジャケット完全ガイド」
- 「寒さ撃退!NANGAダウンで実現する快適な冬の過ごし方」
- 「高性能ダウンの真実:NANGA WHITE LABELレビュー」
- 「冬のアウター選び:NANGAダウンが選ばれる理由」
- 「プレミアムダウンの実力:NANGA WHITE LABEL徹底解説」
- 「寒がり克服:NANGAダウンで変わる冬の生活」
- 「最新ダウンジャケット比較:NANGAの優位性を検証」
- 「防寒着の革新:NANGAダウンが提案する新しい冬」
- 「ダウンジャケット2024:NANGAで見つける理想の一着」
- 「冬の快適生活:NANGAダウンが教えてくれたこと」
- 「保温性能の頂点:NANGA WHITE LABELの真価」
- 「アウター選びのエンドゲーム:NANGAダウン完全ガイド」
- 「冬のワードローブ革命:NANGAダウンの実力」
- 「防寒着の新基準:NANGAダウンで実現する快適さ」
- 「極寒対策の切り札:NANGAダウン完全レビュー」
- 「ダウンジャケットの常識を覆す:NANGA WHITE LABELの魅力」
- 「冬の必需品2024:NANGAダウンが選ばれる理由」
- 「最強の暖かさを追求:NANGAダウン着用レポート」
- 「プロが認めるダウン:NANGA WHITE LABELの実力」
- 「寒さ知らずの冬:NANGAダウンの可能性」
- 「冬のアウター最前線:NANGAダウンの真価を探る」
- 「高機能ダウンの世界:NANGAが示す新しい選択」
- 「防寒性能の革新:NANGAダウンの魅力を解説」
- 「寒冷地仕様:NANGAダウンの実力を徹底検証」
- 「冬の快適性を追求:NANGAダウン完全ガイド」
- 「ダウンジャケット選びの決定版:NANGAの魅力」
- 「最新防寒着レビュー:NANGAダウンの実力」
- 「冬のアウター革命:NANGAダウンの可能性」
- 「保温性能の真髄:NANGAダウンが変える冬」
- 「極上の暖かさ:NANGA WHITE LABELの世界」
AIの力を最大限引き出すフレーズ
15分と制限を決めた中で、ブログ内容について掘り下げていくには上記のフレーズでほぼいける。
アイデア出しに使えるフレーズ4選
- “ステップバイステップに段階を踏んだアイデア出しを5パターン出力して。“
思考プロセスを明確化される。
- “AさんとBさんが10ターンほど議論し、アイデアをブラッシュアップして。“
対話形式により、アイデアが自然な形で展開・発展していく。
- “Lateral Thinking(水平思考)を用いて新たな提案をして。“
意外な組み合わせの発見により、革新的なアイデアが生まれる可能性がある。
- “仮説と反証のプロセスで、解像度の高いアイデアを出力して。“
反証プロセスを通じて、アイデアの弱点や改善点が明確になる。
精度を高めるフレーズ5選
- “出力が曖昧にならないよう、最初に私に質問して。“
背景情報や文脈を提供することで、より状況に適した提案を得られる。
- “出力が曖昧なので、追加の情報を私に質問して。“
AIが状況を正確に把握することで、的確な提案が得られる。
- “これを60点として、100点の回答をください。“
理想の回答(100点)の差を具体的に示すことで、より質の高い提案を引き出す。
- “出力までの思考ステップをはじめに明らかにして。“
各ステップでの判断基準が明確になり、より質の高い最終出力を得られる。
- “出力後、100点満点で出力を評価し、理由を加えて。“
AIによる自己評価により、補完や修正が必要な箇所が明確になる。
より良い解説を求めるフレーズ4選
- “中校生でもわかりやすく説明してください。“
難しい専門用語を避け、日常的な言葉で段階的に説明してもらえる。
- “論理的に一貫した説明をしてください。“
各要素間の関連性や影響関係が明確に示されることで、説明内の矛盾や飛躍を防ぐ。
- “メタ認知思考で整理して。“
「どのように考えているか」を意識することで、より効果的な解決策を見出せる。
- “CoTで解説して。“
Chain of Thought(思考の連鎖)。
複雑な概念や問題を小さなステップに分解することで、推論の流れが明確になる。
【まとめ】AIは補助ツール
アイデア出しとして優秀
AIの進歩はすごい。文章作成もAIで出来てしまう。今回は私が使うNotion AIの実用例を紹介したけど、無料のChatGPTでも全然いけてしまう。
だからこそ、そもそものブログテーマだったり、その人が書く文章自体に価値が生まれてくることになる。誰でもAIを使えるからこそ、他が差別化ポイントになってくる。
紹介したフレーズはブログ執筆以外でも使える。
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Notion AIを私が使う理由は、Notionの中の文脈を覚えておいてNotion1ページで完結できること。時短にもつながる。
ブログ執筆以外では、
- メール返信
- 表やグラフの作成
- 日常の疑問なことの質問
に Notion AIを使っている。十分すぎるほど元は取れていると感じる。
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気に入ったフレーズがあればユーザ辞書登録して使い倒してほしい。